1概要
石炭はコークス化の過程で75%前後がコークスに転換したほか、25%前後が各種化学製品やガスを生成した。1 tコークスを精製するごとに、約430 m 3程度のガスを発生することができ、荒ガスは冷却と各種回収システムで処理された後、石炭タール、アンモニア、ナフタレン、硫化水素、シアン化水素、粗ベンゼンなどの化学品を抽出し、純コークス炉ガスを得ることができる。
年間90万tのコークスを生産する企業にとって、毎年約9500 tの粗ベンゼンを回収することができ、その中の粗ベンゼンを回収利用しなければ、直接炉に戻して燃焼することができ、資源の深刻な浪費に違いない。
コークス炉ガスから粗ベンゼンを回収するという主要な化学製品は、循環経済を歩み、資源の総合利用に対する産業政策に符合するだけでなく、企業の経済効果を高める重要な道の一つでもある。
2粗ベンゼン回収の主な工順及び操作パラメータ
現在、国内コークス化工場の粗ベンゼン回収装置は主にベンゼン洗浄、脱ベンゼンの2つの部分を含む。ベンゼン洗浄はタールで油を洗浄し、最終冷却後のコークス炉ガスガスガスガスの大部分のベンゼンを洗浄し、ガスを各ユーザーに送って使用する。脱ベンゼンはベンゼン洗浄後の油富化脱ベンゼンを目前にしており、得られた粗ベンゼンはそれぞれ車外販売され、脱ベンゼン後の貧油はベンゼン洗浄塔に戻って循環使用される。
主なプロセスフロー及びパラメータは以下の通りである:
最終冷却後のコークス炉ガスは塔頂からベンゼン洗浄塔に入り、ベンゼン洗浄塔内のガスは逆流するオイル洗浄と接触し、ガス中のベンゼンはオイル洗浄に吸収され、ベンゼン洗浄塔を離れたコークス炉ガス中の粗ベンゼン含有量を2 g/Nm程度に低下させた。ベンゼン含有量0.3%〜0。5%の貧油は、貧油槽からポンプを通じて洗浄ベンゼン塔頂噴人塔内から塔底から排出され、そのベンゼン含有量は2%〜2.5%に増加し、すなわち富油である。富油は脱ベンゼン塔を経て脱ベンゼンした後、貧油となり、また洗浄ベンゼン塔に戻って循環使用される。
ベンゼン塔の底を洗浄してきた富油は、凝縮冷却器で脱ベンゼン塔からの粗ベンゼン蒸気と熱交換した後、50℃に予熱され、次いで富油熱交換器をl 25℃一135℃に行い、さらに人管式炉で8 O℃一190℃に加熱して脱ベンゼン塔に入る。
脱ベンゼン塔から出た蒸気は約90℃で、人凝縮冷却器に入り、まずベンゼン塔の底を洗ってきた富油と熱交換し、冷凍水で冷却された後に粗ベンゼン分離器に入り、分離された粗ベンゼンは粗ベンゼン貯蔵槽に入る。脱ベンゼン塔下部の熱貧油は貧富油熱交換器を経由し、冷却器は25℃の30℃まで冷却した後、ベンゼン塔を洗浄して循環利用する。
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